加熱式タバコ「iQOS」を真面目にレビュー

こんばんは、もりです。

突然ですが、僕は残念ながら喫煙者です。
それも、1年間の禁煙を挟んで半年前に復帰した残念中の残念な喫煙復帰者です。
そしてさらに残念なことに、先日フィリップモリス加熱式タバコ「iQOS」を買ってしまいました。


【1. 加熱式タバコiQOS(アイコス)とは】

アイコスと言うとアイドルコスみたいだ

詳しいことはググってくださいませ。
と言うのもアレなので簡単に説明しますと、
スイスで開発された、火を使わない・灰が出ない・ニオイが少ない、革新的なタバコです。
通常のタバコ葉を加熱するため、「電子タバコ」というと若干イメージが違うかもしれません。

iQOS本体は、ペンのような形状の「iQOSホルダー」と、スマートフォンのモバイルバッテリーのような形状の「iQOSポケットチャージャー」から成っており、
iQOS用のタバコ「ヒートスティック」(=カートリッジ)をホルダーに挿して加熱し、紙巻タバコと同様にフィルターを通じて喫煙します。
喫煙と言うより「吸引」と言った方がイメージ的に適していると僕は思っていますが…
また吸引されるのは、燃焼した煙ではなくほぼ「水蒸気」で、また紙巻タバコの時に先から出ているような煙は発生しません。
吸引した呼気を吐き出すとわずかに煙が口から出ますが、すぐに空気中に散っていくので、部屋の中などが煙たくなることもありません。

ヒートスティックは、コンビニやタバコ店等、取り扱いがある店舗では通常のタバコと同様に購入できますが、自動販売機での購入は今のところできないと思われます(少なくとも周囲では見たことありません)。

ちなみに本体は9,980円ヒートスティックは20本入り460円
2015/10/31まではキャンペーン期間で、買う店を選べば今なら5,380円で購入できます(が、僕はどこで買えばその価格で買えるのか分からず結局近場のコンビニで1万弱を出して買ってしまいました…^^;)。
正直、高い。


【2. 実物で説明しよう。】

まずパッケージと外観からです。


スマホのようです。箱の密度感などiOSデバイスのようです。

 

 


開きますとこんな感じで収納されています(すいません、既に開封して使用したものを再配置しています…w)。

 

 


大きさ比較。左からiPhone5S(ソフトケース付き)、iQOSポケットチャージャー、
右上が紙巻ピアニッシモの箱、右下はそれぞれヒートスティックのマールボロ「メンソール」と「レギュラー」。
マールボロのヒートスティックは「レギュラー」「バランスドレギュラー」「メンソール」「ミント」があります。


厚さの比較。左からiPhone5S(ソフトケース付き)、iQOSポケットチャージャー、ヒートスティック、ピアニッシモです。
ポケットチャージャーは少し分厚いガラケーのようなサイズ感・重量感です。
当然ですが従来の紙巻タバコ+ライターよりは重く、チャージャー自体がそこそこ厚みがあるため、紙巻タバコをポケットに入れていたような人は取り回しに少し工夫が必要かもしれません。

では実際の使い方。

 

 


ホルダーをポケットチャージャーに収納すると、ホルダーの充電が始まります。
ポケットチャージャーは、事前に付属のmicroUSBケーブルで充電が必要(長さ1m程のケーブルが付属していますが、他のmicroUSBケーブルでも充電可能だと思われます。また、コンセント用の変換プラグが付属しています)で、空の状態から45分で持ち出し可能、90分ほどでフル充電できます。
※ちなみに購入直後の時点でバッテリーランプで見る限り3/4ほどバッテリーがありましたので、購入後すぐに使用することも可能だと思います。

ポケットチャージャーは、フル充電の状態でホルダーを20回分充電することが可能(単純計算するとバッテリーランプ一つあたり5回分)で、ホルダーは1回約6分で充電が完了します。
ホルダーは1回の充電で約6分、またはヒートスティック14吸い分稼働し、その後は毎回充電が必要です。
※2本吸うなら6分吸引+6分充電+6分吸引で18分必要だよ!

チャージャーにホルダーをセットすると一番上のインジケーターが点滅し、点灯状態になったら使用可能です。
ではホルダーを取り出してみます。

 

 


チャージャーの開閉ボタンを押すとカバーが開き、ホルダーを取り出せます。
ホルダーもチャージャーも外側はマットコーティングされており、ホルダーを取り出す時は内側で若干引っかかります^^;

 

 


ホルダーを取り出しました。下側はチャージャーとの接触部になっており、

 

 



上はヒートスティックの差込口になっています。

 

 


ヒートスティックは、箱の中で10本ずつが紙で包まれています。
品質保持のためか、単に横長の形状では包装紙の開封が難しかったのかは不明。

 

 



「ちっちゃくてもマールボロだぜ!」

 

 

 

どれどれ。お尻の方を見ると、ああ確かにタバコ葉が見えます。
ちなみに紙巻タバコに比べるとフィルター部・タバコ葉部ともに、指で押しても潰れにくい程度に硬いです。

 

 


ホルダーにセットした状態。
ホルダー内部に加熱ブレードがあり、ヒートスティックを差し込むとタバコ葉部にそれが刺さるかたちなので、ググッと押し込む必要があります。
タバコのロゴやラインなどのデザインが差し込み具合の目安になっているようで、
正しくセットするとこんな風にマールボロのロゴが覗くような状態に。

 

 


ホルダーの電源ボタンを2秒長押しすると、ホルダーのインジケーターが点滅し加熱が始まります。点灯状態になったら吸引可能です。

 

 


しばらく吸引していると、前述の通りの制限時間約6分のうち残り30秒、または制限回数14回のうち残り2回になると、インジケーターが橙色に変化します。
残り時間/回数を消費すると、ランプは消灯し、再び充電が必要になります。

 

 

 

 

 


ヒートスティックは、ホルダーキャップが接続部のツメに引っかかるまで引き抜いてから、取り出します。
ヒートスティックをそのまま垂直に引き抜くと、葉の部分がホルダー内に残ってしまって、キャップを完全に取り外してトントンしないと出てこなくなってしまうので、
ヒートスティックをわずかに水平方向に捻りながら抜くと葉が残らないように取り出せます。

 

 


タバコ葉の部分には、加熱ブレードが刺さった跡と、加熱で発生した水蒸気の湿気が残っています。
なお、使用直後のヒートスティックの葉部はかなり熱くなっているので気を付けてください。
とは言え、燃えていないので、普通に燃えるゴミとしてゴミ箱に捨てることができます。
※ただしゴミ袋が溶けてしまったりする可能性もあるので、ちょっと冷えてからの方が良いと思います。

ちなみにホルダーは、見ての通り紙巻タバコ1本に比べれば明らかに重い・太い・長いものであって、従来通り2本の指で挟んで持つには少し重いものになっています。
よって、葉巻とかペンとかのように扱うことになります。
時々ドラマ・映画・アニメで、カッコ良くタバコを吸う姿が見られるのですが、
正直そんな姿からは程遠いビジュアルで吸引することになります(笑)。
また、まだこういった種類のタバコが十分普及していませんし、喫煙所でiQOSを堂々と吸っていると、イヤホンのマイクで通話をしている人が「独り言?」というように思われるのと同様、奇異の目で見られることが予想されます^^;

以上が、iQOSの使い方。


【3. 肝心の「味」と「ニオイ」は】

まず味です。
僕はレギュラーとメンソールを吸ってみましたが、正直ベースの味は独特です。
何とも表現しづらいのですが、燃焼ではなく加熱である分苦味は少なく、また水蒸気の独特なニオイがします。
メンソールは十分香りと清涼感に広がりがありました。

続いて「喉ごし」とでも言いましょうか、いわゆる「喫煙感」ですが、
これは正直紙巻タバコに劣ります
水蒸気である分、吸引すると喉あたりで存在感が消えるので、「肺まで入ってる」という感覚があまりありませんし、大きく吸気したところで煙が無いので、何かを吸っている物理的な抵抗感も少ないです。

ニオイですが、吸引後しばらく口や鼻に何となく残っている感じがありますが、紙巻に比べるとニオイはすぐになくなります
紙巻タバコは吸えば吸うほど口の中に残った苦味が重なっていきますが、iQOSはしばらくするとスッキリと苦味が消えます。
また吐き出す煙もほとんど無いので、周囲のニオイの変化もほとんどありません

ちなみに、加熱された水蒸気が通る関係で、短い間隔で連続して吸引すると、フィルターを経由する間に水蒸気の温度が下がらずにけっこう熱い蒸気が口に入ってきますので、
吸引の強さにもよると思われますが、少しばかり口内の火傷に注意が必要かと思います。


【4. ところで…何「ミリ」?】

非喫煙者への説明も含めて改めて確認ですが、
喫煙者は、まず最初にタバコの「タール値」で選びます。
タール値が低いほど「軽い」、高いほど「重い」と表現し、味や喫煙感の強さ、ひいてはその人の喫煙度合いを計る指標の一つにもなるわけです。
ちなみにタールはホルムアルデヒドアセトアルデヒド一酸化炭素ベンゼントルエンなど、ニコチン以外の含有有害物質を指しています。

ところが、ヒートスティックの箱にはタール値の記載がありません
というのも、フィリップモリスによれば「蒸気中の成分のほとんどは水とニコチン、そしてグリセリン」とされており、
つまりタールはほとんど含まれていないようです。

そのため、従来の「何ミリ」という数値で「重さ」を表現することができないのですが、僕の周囲の使用者、またiQOSを購入したコンビニの店員さん、また僕自身の使用感から推測すると、
「レギュラー」「メンソール」は7~8ミリ相当、「バランスドレギュラー」「ミント」は1ミリ相当と考えられます。


【5. 僕がiQOSを購入した要因】

最初に、僕は1年禁煙を経たと言いましたが、
実は彼女に禁煙を勧められまして(笑)。
ところが仕事のストレスもあり、「禁煙している」ということがバカバカしくなってしまってある時復帰してしまいました。

しかし、せっかく1年禁煙したのに「また吸い出した」と言うのも申し訳ないし、
何より喫煙していることを認められてしまったら、喫煙量も増えてしまうだろうということで、
吸っていることを秘密にしながら時々吸っているという状態です。

もちろん隠し通すにはニオイに気を遣わないといけないので、
iQOSの前は、上記写真に登場しているピアニッシモの1mgを吸っていました。
とは言えタバコを軽くしたらバレないというものでもありません。
1日10本程度吸ってしまうと、口内や、煙が触れる顔や手はどうやっても少しタバコのニオイが残ります。

また紙巻タバコを吸っている時は、吸い過ぎると喉が痛くなることもありました。
「煙じゃなくて水蒸気か何かで良いのになぁ」というのは、僕自身禁煙を視野に入れた数年前の時点で思っていたことです。
細かいことを言えば、紙巻タバコをポケットに入れていると、時々葉っぱのカスが残るのも気になっていました。

そんな中、iQOSはニオイも少なくて水蒸気で吸引するということで僕の理想と残念ながら合致し、購入に至ったというわけです^^;

iQOSを選ぶ人というのは、僕のような境遇(の全部または一部)に当てはまる人たちが選ぶのではないでしょうか。


【6. iQOSを選ぶメリット・デメリット】

iQOSを使用することのメリットとデメリットを考えてみると以下のようになります。

<メリット>
(1)ニオイが少ない
(2)灰が出ない
(3)ゴミ箱に捨てられる
(4)部屋が煙たくならない、ニオイがつかない
(5)有害物質が減り、体への悪影響が減る
(6)ライターが必要ない
(7)風が強くても影響がない

主に「場所を選ばないでも良い」というのが大きなメリットと言えます。

<デメリット>
(1)味・ニオイが独特、また吸いごたえに欠ける
(2)充電式であることが不便
(3)ヒートスティックの購入場所が限られる
(4)もらいタバコすると結局紙巻タバコ
(5)「1本ちょうだい」に応えられない
(6)重かったりデカかったり物理的に邪魔
(7)高価なので紛失や置き忘れた時のダメージが大きい

主にiQOSを始めとした加熱式タバコや電子タバコが普及していないことによる弊害と、紙巻タバコの「風合い」を完全には再現できないことによるギャップがデメリットと言えます。


【7. お店で買う時何て言う?】

最初iQOS本体と一緒に買ったのがメンソールだったので、コンビニでレギュラーのヒートスティックを買おうとして思ったんですが、
「お店で頼む時ちょっと困らないかな」ということ。
小さいことですけどね(笑)。

よくコンビニでは、「ピアニッシモの1ミリ」「マールボロのメンソール」「セブンスターのボックス」なんて頼み方をよくします。
もちろん、コンビニの店員さんが銘柄と種類を分かっていない場合は「65番」とか、棚に書かれた番号で指定するんですが、
棚には山ほどタバコがあって、不意に入ったコンビニなんかでは番号を探すのが面倒で、銘柄とタール値とか、商品の通称などで指定する場合が多いと思います。

例えばヒートスティックが何番か探しても見当たらない時、
「iQOS用のマールボロのレギュラー」
とか言って、果たして店員さんが理解できるかと考えると、あまり期待できないと思います。

よって、iQOSのヒートスティックを頼む時は番号で頼まなければならない!
面倒臭がりな人はイライラすると思いますので、念のため書き留めておきます^^;


いかがでしょうか。
まだiQOSを使用して1日目ですが、情報が少ないかなぁと思い記事にしてみました。
コソコソと喫煙している事情があるのでiQOSに完全に切り替えることとなりましたが、この記事を見た皆さんも検討をされてみては!

ではでは。

Twitterやってるよ(′ʘ⌄ʘ‵)

@kkss1211